スウェーデンの特別支援学校の現状!

医療と福祉

昨今の新型コロナ感染の中で、スウェーデンは世界でもユニークな対応をしていることで、そのあり方が世界中から注目されています。

コロナ感染がヨーロッパにおいて拡大した今年の3月に、主な対応としては、ロックダウンはせず、義務教育の学校は休校せず、50人以上の集会が規制され、また高齢者施設の訪問が禁止になった他には特別な規制がなく、ただソーシャルディスタンスを守り、症状が出た場合には自宅で待機し、手洗いなどの衛生管理をすることと、周りに対して自分の責任を持つことが要請されたわけですが…

他の国から見ると非常に緩い対応であちこちから批判が出ても、またその後感染者数も増え、特に高齢者施設に住む高齢者の死亡率が高かったにもかかわらず…スウェーデンは、そのポリシーを変えませんでした。

そして、第2波の感染拡大とも言われる8月の現在、世界中で感染拡大が続く中、スウェーデンでは、感染数や入院数、また死亡者数のいずれも減少して、社会的にも落ち着いてきています。

そのような状況と要因について、5月にこのサイトに掲載された記事「スウェーデンのコロナ感染対策と「国民の信頼」、そして「教育」について!」では、紹介した記事の著者が、いくつかのご自分の印象を書かれていました。

①情報の透明性
②科学的根拠に基づいていること
③失敗は認め、すぐに対処すること
④ファクトチェックの精神

そして、その中の「ファクトチェック(事実の確認)」については、「正しい情報を見極めて、情報に躍らされないこと」として…「学校教育がそういう方針である」という、スウェーデンの学校教育についても書かれていました。

スウェーデン人の考え方というものも、昔と今とでは随分と違います。

戦後にノーマライゼーションという理念を打ち出し、社会にあったそれまでの価値観も、いろんな意味で変わってきました。
その結果、教育のあり方も変わり、理念の変化と共に国民の考え方にも大きな影響を与えてきました。

スウェーデンの教育について語るには、非常に多面的に見なければその全貌というのは中々分かりませんし、一つの図式で説明するということはとても出来ませんが…

このサイトでは、いろいろな方面から取り上げてみたいと思います。

…ということで、

今回は「特別支援学校」についての記事を取り上げてご紹介します。

今回ご紹介するのは、8月18日に「時事ドットコムニュース」に掲載された、スウェーデン在住のジャーナリストである「サリネン・れいこさん」の記事です。

非常に長い記事ですので、ここでは全文を紹介せずに、リンクをご紹介しますが…

まず、記事の冒頭でも説明されているように、日本とスウェーデンでは「特別支援学校」というものの形や性格が違います。

特別支援学校というと…

日本では、「心身に障害のある児童・生徒に対し(中略)必要な知識・技能などを養うことを目的とする学校」とあって、知的障害を持つ子および身体障害を持つ子両方のためのものとされ…
また、かつては盲学校、聾学校、養護学校に分かれていたものが、2007年に一本化されたという歴史もあります。

つまり、知的障害児だけではなく、いわゆる肢体不自由児と言われていた子どもや視覚障害児、聴覚障害児も含めた身体障害児が学ぶ学校です。

しかし、スウェーデンでは、

「特別支援学校」に通うのは「知能指数(IQ)70以下」の知的障害児のみです。
視覚障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱などの「身体的障害」を持つ児童や生徒たちはどこに通うのかというと、一般の小学校・中学校・高等学校に通っています。

スウェーデンでは、授業を理解することに関して知的な問題がないのであれば、普通の学校に通う「権利」があります。
つまり、身体的障害を持つ子もそうでない子もできる限り分離することなく、共に学ぶことで人は成長するということです。

基本的な考えは、子どものころから障害を持つ子とも深く接することで、大人になっても彼らと隔たることなく付き合える…ということです。

例外としては聴覚障害で、手話が言語の一つとして認められているスウェーデンでは、英語で授業が行われるインターナショナルスクールのように、手話での授業が聾学校で行われています。

これらを前提として、記事を読まれると理解しやすいと思いますが…

要は、非常に長い記事ですので、ここでは紙面の関係上リンクを貼るのみにして、肝心の記事の方は、「時事ドットコムニュース」からお読みください。

8月18日、記事ドットコムニュース、特集

「学びと発達の権利」とは? 福祉の国、スウェーデンの特別支援学校事情
https://www.jiji.com/jc/v4?id=202008stsg0001

執筆:サリネンれい子(さりねん・れいこ) 海外書き人クラブ会員。2001年よりスウェーデン在住、現地の特別支援学校で特別教員として働く。

 

タイトルとURLをコピーしました