スウェーデンでは7~8時間勤務で残業なしが、会社でも病院でも当たり前。
現在は、一部自治体、企業において6時間勤務を試験的に導入中です。
それでもやっていけているってどうして?
どうもスウェーデン独自の考え方、小さなやり方の違いが積み重なった結果のようです。北欧福祉研究所では、スウェーデンでの取材を通し、その理由を探ってきました。
これは、その報告第2弾です。
お名前 エリザベツさんプロフィール 夫と子供2人の4人家族 助産師
ストックホルム南地区病院 (Södersjukhuset)産科に勤務
エリザベツさんへのインタビュー
第1弾に引き続き、エリザベツさんのお仕事と日々の生活について伺いました。
インタビュー、記事投稿:北欧福祉研究所 中里玲子
中里:命の誕生に関わることができる助産師のお仕事を選ばれたのはどうしてですか?
エリサベツさん:私が助産師になろうと思ったのは、実は6才の時なんです。
中里:6才!早いですねえ。どうして助産師になろうと?
エリサベツさん:私は4人兄弟の末っ子で、母から4人の子供を産んだ時の出産体験を聞くうち、興味が芽生えて、6才の時に、将来は助産師になろう、と決めたんです。
中里:看護師の資格を取って、助産師の資格も取ったんですね。
エリサベツさん:看護師の資格を取得後、8年間看護師として働きました。そして、助産師プログラムを経て助産師になりました。
中里:子供の頃に目指した職業につけて、充実して働かれているんですね。
エリサベツさん:そうですね。赤ちゃんをとりあげる喜びは大きいです。
中里:分娩の時に、最後に実際に赤ちゃんをとりあげるのはドクターではないんですか?
エリサベツさん:お産は医療ではないので、自然分娩の場合はドクターは診ません。でも、異変があるとか、医療、つまり麻酔が必要な時や、帝王切開の場合はドクターを呼びますが、そうでなければ助産師が取り上げています。
感想
日本では病院やクリニックでお産をする場合、分娩中に一度も先生が対応しない、ということはあまりないようです。
日本でも、お産は病気ではない、といわれることもありますが、スウェーデンでは徹底して医療は医療として分け、効率化を図っているようです。