最近は、日本を含め世界的にまたコロナウイルスの感染が拡大していて、「感染者数、過去最多を記録」とか、また日本でのクラスターの発生や「家庭内感染」というニュースがマスコミを賑わしていますが、
一方で、世界的にユニークな対応をしているスウェーデンのコロナ対策に対しては、日本でも結構批判的なニュースが流れています。
批判的なニュースでは、「集団免疫が目的のスウェーデン」とか「スウエーデンの感染対策は失敗だった」、あるいは「集団免疫を目指してロックダウンを回避するも、経済は伸びず」などなど…
スウェーデンでは、国民健康庁が何回も「我々は、集団免疫を目指しているわけではない」と説明し、あちこちでもそう指摘しているにもかかわらず、1回ついたイメージというのは払拭出来ないのか、そういう論点で報道するマスコミは後を絶たないようです。
こちらでの「市民的」な感覚では、今は、感染者数も患者数も、また一時は世界的にも広がった死亡者数も落ち着いてきて、時間はかかるかもしれないけど確実に収束に向かっているという国民健康庁の報告もあり、国民もそう感じているというのが現実でしょう。
実際、ヨーロッパでもアメリカでも現在は第二波の感染が拡大しているようで、国によってはまたロックダウンするところもあるなど感染者が増えている中で、スウェーデンだけは「落ち着いて」いるようです。
今までスウェーデンからの旅行者を敬遠してきたスカンジナビアの国々でも、デンマークなどはその制限を解除したくらいです。
そんな中、日本の一部のマスコミでは、スウェーデンでの対応をそれらの批判的な捉え方ではなく、それこそ「根拠に基づいた報道」をするところも増えてきたようで、特にスウェーデンに在住する専門家や学者などの論調を掲載するところも増えてきたようです。
どうも…スウェーデンという国は、「好きな人」と「嫌いな人」に極端に分かれて評価されるようで、
「好きな人」から見るとなんでも良くなり、「嫌いな人」は、何でも批判的、懐疑的に見る傾向があるのでしょうかね…
そこで、今回はそんなスウェーデンに関した最近の報道から、根拠に基づいて評価をしているニュースをいくつかご紹介したいと思います。
外国から誤解され続けているスウェーデンのコロナ対策
8月9日付:「論座」より
解説:山内正敏氏 地球太陽系科学者、スウェーデン国立スペース物理研究所研究員https://webronza.asahi.com/science/articles/2020080400010.html
政策がナチュラルに無秩序な日本で、スウェーデンのコロナ対策を素直に見てみる
8月5日付:「幻冬舎Plus」より
解説:泉美木蘭氏
https://tinyurl.com/y2q8bxej
「集団免疫作戦に失敗した」は本当? 現地医師が総括する“スウェーデンのコロナ対応”
8月4日付:ニコニコニュース「文春オンライン」より
https://tinyurl.com/yy3yoq8h
根拠に基づいた評価と合わせて、
「自然であれ!気をつけることは気をつけろ!他人に対しては、自分で責任を持て!」
という、まぁ、これがスウェーデン流とも言えるのですが…
そんなスウェーデンの風土も理解していただければ…と思います。