「ニューノーマル(新常態)」時代になって…
最近、いろいろなニュースで「ニューノーマル(新常態)時代」という言葉を目にします。
ニューノーマル時代とは、2008年頃のリーマンショックの時に、「世界の経済はもう元の姿には戻れない」という意味で使われ始めましたが、その後はギリシャの経済危機でEUの存在自体が危ぶまれたり、日本でも東日本大震災で社会の基盤が揺らいだとか、また今まではグローバルな世界と言われたものから、次第に経済的にも政治的にも、保守的な、保護的な傾向が世界中で強まってきたとか…
そして今はまた新型コロナウイルスの影響によって、世界の経済だけではなく生活や社会様式なども、今までとは全く違う構造的な変化が生まれようとしています。
これまでは勤務先に仕事に行っていたものがテレワークなどでの在宅勤務が推奨されるようになり、学校の授業もリモートで行われるようになり…
飲み会も、今までは大勢で会ってワイワイ騒ぐものから、自宅でZOOMを使って仲間と飲みあい、エンターテイメントも、ライブハウスからリモートコンサートになるなど…
いわゆる「ニューノーマル(新常態・常識)」の時代になってきたわけです。
そして、今はまた情報のあり方も変わってきました。
以前は、情報を得るといえば主に新聞やテレビだったものが、今はWEB上で世界中のニュースが読めますし、情報の発信もブログだけではなく、YouTubeやテレミーテイングなども含め多様になってきました。
情報を発信する方も、以前はその道の権威者とか専門家であったものが、今ではその分野も多様化されて、多くの人が情報を発信するようになり、その手段も多様です。
インターネットというのは、極端に言うと世界中のパソコンやスマホなどが相互接続して、網(WEB・ネット)のように繋がるネットワークのことですが…
今は、その情報のあり方が、まるでパソコンやスマホのように、人と人が様々な手段で網のように繋がって伝達されていると言えるかもしれません。
さて、このサイトは「日本と北欧をつなぐ架け橋に…」というのがモットーですが…
その「架け橋」の役を果たす人も、ここスウェーデンにはいろいろな人材がいます。
そこで、今回から数回にわたって、それら「架け橋」となっている人たちをご紹介したいと思います。
これからご紹介する方たちは、それぞれ多様な活動をされていて、また多くの人たちといろいろ繋がっている方たち、つまりネットそのものと言える方たちです。
この「ニューノーマル(新常態・常識)」時代にあって、新しい形でのコミュニケーションにつながっていければ…と思っています。
ここでは、まず「人物紹介」ということで、いくつかの質問に答えて頂きました。
今回は最初になりますが、まず川崎一彦さんをご紹介します。
⚫︎スウェーデン在住はいつから、どんなきっかけで?
初めてのストックホルムは1970年。米国留学からの帰りに当時ペンフレンドであった現在の妻を訪ねて来ました。
その後1972-1988年、そして2013年からはスウェーデン在住です。
⚫︎簡単な略歴
スウェーデンではジェトロ(日本貿易振興会)ストックホルム事務所勤務等を経て1988年から25年間札幌生活。(北海道東海大学、東海大学)
2013年定年退職後はストックホルムで年金生活。
⚫︎お住まいとご家族について
ストックホルム郊外のHuddingeに妻と住んでいます。
子ども2人、孫3人もストックホルムです。
⚫︎現在のお仕事やご自分の関心ごと、日本に伝えたい分野について
今回の新型コロナ危機は私の70余年の人生でも間違いなく最大の社会経済的危機です。
感染防止と経済社会活動維持のバランスだけではなく、ニューノーマル(新常態)時代の働き方、学び方、生き方など、われわれに根幹的な問いを迫っています。
実に様々な課題や挑戦、そして可能性があります。
その際、スウェーデンや北欧のやり方との比較はこれまで以上に参考になるでしょう。
スウェーデンや北欧は長く日本にとって多くの分野でモデルでした。
危機だからこそ変化が加速される面も期待できます。
更に今まで以上に国際協調が必要な環境ですが、米国は”America first”で世界のリーダーシップは全く期待できません。
日本も北欧やEUとコラボしてニューノーマルな国際秩序にもどんどん提言していくべきでしょう。
⚫︎ご自分に関してのリンク、SNS、HPなど
https://www.facebook.com/beyond2018/ (Beyond 2018 For The World)
⚫︎その他、日本とスウェーデンの交流やご自分の抱負などについてなど
私はリタイア後20回近く「北欧に学ぶ創造性教育」というワークショップを開催してきました。
http://bit.ly/2sCstnH
昨年からはオンラインで、
⑴ 「日本人は集団主義的か?」(2019.6)、
⑵「映画ハーフ鑑賞、感想共有会」(2019.9)
⑶「日本の若者の社会や国に対するユニークな意識について」(2020.3-4) のテーマで日本とつないでワークショップを開催し、盛り上がりました。関連記事がこちらにあります。
http://bit.ly/2SwMUx7
当面はたとえば上述の”ニューノーマル(新常態)時代の働き方、学び方、生き方”などのテーマでスウェーデンや北欧在住の皆さまにもご参加頂き、オンラインワークショップを開催したいと目論んでおります。
川崎さん、ありがとうございました!