「相手に対する心遣い」の大切さ!

スウェーデンハンドセラピー

昨今、「スキンシップ」というものが、人間関係において非常に重要な意味を持つと言われています。
また、多くのファミリーカウンセラーや専門家からも、親と幼児の間の関係性について、触れ合うことの大切さということが指摘されています。

幼児の頃に周りから受けるスキンシップは、その子の情緒的な成長の過程において大切ですが、単なる抱っこや手をつなぐという行為も大事とはいえ、子どもの気持ちを受けとめるということがより必要になってきます。

それが大人から子どもへの一方的なスキンシップであるならば、必ずしも子どもとのコミュニケーションが満たされているとは言えません。

スウェーデンハンドセラピーも、文字通りスキンシップ違いはありませんが、そこには「癒し」という大切な要素が含まれています。

もちろん、皮膚にある触覚神経を刺激することによって分泌されるオキシトシンの効果はそれ自体癒しを促すものですが、スウェーデンハンドセラピーとして成立するためには、単にオキシトシンの分泌による効果を期待するだけではなく、受ける側が心からの安心感、信頼感を得られるように、相手が「今、自分が大切にされている」という気持ちなるように行うということが重要です。

「今、自分が大切にされている」と相手に感じさせるためには、もちろん、施術する側が相手を大切に思うことが大事なことであることは言うまでもありません。

セラピーを行う際には、相手は必ずしも施術する人=セラピストを選択したのではなく、もしかしたら「見知らぬ人」であるかもしれません。
またあるいは、「セラピーを受けている」という自覚はないかもしれません。

そのため、お互いがどういう立場であれ、相手は施術する側にとって「大切な人」であり、施術する際には「今までに一番大切な背中」、「手や足」であるという気持ちと姿勢で接することが大切です。

施術する際には、手の圧やスピード、またテンポやスムーズさを大事に考えなければいけませんが、それは単に適当な圧や速さ、テンポやスムーズさを固定的、観念的に考えるのではなく、「今自分が触れている相手は、あるいは手・足は、自分にとって大切なものである」と考えることによって、相手に対する慈しみの念が生じ、それが自然に、速さやスムーズさ、またそれぞれの動作での「間」と「余韻」というものが、その相手に最も適したものになるように作用していきます。

スウェーデンハンドセラピーにとって、「気持ちの良さ」や「痛みの緩和」はもちろん重要な要素ですが、それは、「施術すれば当然そうなると」いうことではなく、「相手を思う心遣い」がそのような効果を生み出すと言っても過言ではありません。

「自分にとって大切な相手」と感じられること、相手に自分の気持ちを伝えようと務めること、これらは相手に挨拶をする段階からすでに始まっています。

「これから、ハンドセラピーをやらせて頂きます」と言って始めること。
これは基本的なことですが、正にスウェーデンハンドセラピーの性格を象徴しているのではないでしょうか。

そしてそれがまた、お互いの適切で親密なコミュニケーションを促していくことに繋がっていくのです。

 

 

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