スウェーデン・オンブズマン調査員 ジェニー・オラウソンさん講演記録

医療と福祉

この保障されているサービスには、いろんなものがありますが、個人的な法律のアドバイスということも含めて、
日常活動ですとか住居のこと、それから、交代サービスと言われている、家族が疲れているので代わりにやって
くれるというようなものも含めて、また、家族の人がちょっと用事があるので、一時的に預けるショートステイなど、
一連のサービスが保障されています。

その中で大事なことに、パーソナルアシスタントというものがありますが、
これは1週間で20時間未満のサービスにおいてはコミューンが、また20時間以上の場合は国が社会保険の形で、
パーソナルアシスタントの給料を出すというものです。

そのサービスを決めるにあたって、個人プランというものを作り、それで、個人一人一人のニーズが違うわけですが、
そのニーズに合わせて、それらに必要なサービスというものを提供します。

地域に住む一般の市民には、福祉のサービスは社会サービス法によって提供されています。
またLSS法というのは、特に重度な障害、或いは、障害のために日常的に困難を抱えている人達に対してのサービス法です。

その社会サービスの中には、医療や介助器具のサービスであるとか、アドバイス的なこととか、それから高齢者には、
これはLSS法の中にもありますが、ガイドヘルプサービス、つまり外出する時にそのサポートをしてくれる人とか
或いは介護サービスとか、掃除や洗濯などの家庭サービス、料理や買い物のサポートなどもあります。

このLSS法と社会サービス法は、共に個人のニーズに合わせますが、そのことによって個人の参画というものが
浮き彫りにされてきます。

その社会サービス法にも、法律で保証されるサービスというものは質の高いものでなくていけないということと、
また、それを行うサービス員というものは、資格を持った人でなければならないということが書かれています。

国連の基準規則の中には、各国政府はニーズを持つ障害のある人達に補助器具、介助器具というものを
供給しなければいけないということがあるわけですけれども、スウェーデンにおいては、それが医療法の中に
取り入れられていて、ニーズがあると認められた補助器具、介助器具は無料でもらえます。

国連の規則条例の中には、リハビリテーションの提供ということがありますが、リハビリテーションというのは
復帰させる、元に戻すという意味ですけど、その中には機能の低下による、或いは欠如による補いというものを
行うということもあるわけで、つまり介助器具とかもそういうものにあたります。

スウェーデンでは、このリハビリテーションの他に、ハビリテーションという
ことも保証されています。

タイトルとURLをコピーしました