スウェーデン・オンブズマン調査員 ジェニー・オラウソンさん講演記録

医療と福祉
日時
1999年2月12日(金)
場所
シニアワーク東京
主催
「人権を考えるセミナー」実行委員会
講演
「スウェーデンのオンブズマンについて」

障害者オンブズマン局調査員 ジェニー・オラウソン氏

ハンディキャップオンブズマンであるインゲルさんが35年前に障害者福祉ということについて関わり合った頃、
当時はまたスウェーデンに入所施設というものがありました。
それ以来彼女はストックホルムに移り、施設というものが閉鎖されるように働きかけました。
そして、その後、パーソナルアシスタント法という法律を作成するのに非常に寄与されたわけです。

この介助サービスとも呼ばれている法律は、非常に画期的な法律だったのですが、
この法律により、機能障害を持った人達が暮らしや仕事の場、余暇の場とかという日常生活において
健常者と同じ生活が出来るようになりました。

それからスウェーデンの国家は1999年12月31日、全ての入所施設が閉鎖されるという決議をしました。

私はこれから、いくつかのスウェーデンの法律がどう変わってきたのかという過程について、
それから、機能障害を持った人達に関することがどう変わってきたかということについて話したいと思います。
その中で「障害者オンブズマン」というものの働きを述べるつもりです。

当然、私はその中で、国連の参画、機能障害者の参画、平等に関する基準規則ということについても、
お話ししなければなりませんが、私たちの役割というのは、その国連の基準規則というものを押し広めて、
それが守られているように見守るというものです。
それから、1994年に障害者オンブズマン法が出来ましてオンブズマン局が設置されてきてからのことを述べます。

国連の基準規則に書かれていることを遂行するためには、国の仕組みがどうであるかということが大事になります。
その中で、スウェーデンの政策というもの(社会福祉政策や障害者福祉政策)は国連の基準規則に合っているもので
あるという今までの伝統がありましたし、オンブズマンという制度があるということが、非常に役立ちました。
スウェーデンのオンブズマンというのは、スウェーデンにある法律の補助的な役割をするわけです。

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