スウェーデン・オンブズマン調査員 ジェニー・オラウソンさん講演記録

医療と福祉

スウェーデンは、世界に先駆けてオンブズマン制度を取り入れた国ですが、その起源は、1713年に当時の
国王カール12世が国外に滞在していた折に、スウェーデンに自分の代理としてのオンブズマン(代理人)を置き、
公的機関の監視を行うこととしたことが最初です。

現在スウェーデンには、

  • 司法オンブズマン(議会、行政などに関すること)
  • 平等オンブズマン(男女平等に関すること)
  • 消費オンブズマン(市民の消費生活)
  • 児童オンブズマン(子どもに関すること)
  • 差別オンブズマン(人権に関すること)
  • 障害者オンブズマン(障害を持つ人に関すること)

というものがあり、国の法制度や市民の生活について苦情の処理や独自の調査を行い、国や行政への助言を行います。

日本でも1990年代になって障害者の人権問題が話題になる中、オンブズマン制度についての議論が深まりました。

東京都では、
1998年4月より、11施設においてモデル事業として「施設サービス評価基準」を作成し、施設内部での点検や
外部のオンブズマンによる評価などが始まりました。

1999年には、99年度の実施に向けて多角的な情報を得ようという趣旨で「人権を考えるセミナー」が開催され、
スウェーデンからオンブズマン局調査員が招かれました。
これは、その当時の講演記録です。

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