スウェーデンのナース 仕事とライフスタイル その1

北欧情報

スウェーデンでは7~8時間勤務で残業なしが、会社でも病院でも当たり前。

現在は、一部自治体、企業において6時間勤務を試験的に導入中です。

それでもやっていけているってどうして?

どうもスウェーデン独自の考え方、小さなやり方の違いが積み重なった結果のようです。

北欧福祉研究所では、スウェーデンでの取材を通し、その理由を探っていきます。

お名前 エリサベツさん

プロフィール 夫と子供2人の4人家族 助産師

Södersjukhuset(ソーデルヒュークセット)病院 産科に勤務

エリザベツさんへのインタビュー

今、スウェーデンでは50年代のようなベビーブームが起こっており、エリサベツさんが勤務する病院では年間7000人の赤ちゃんが生まれています。

エリサベツさんに、仕事、そして日々の生活についてお伺いしました。

中里: 病院のホームページを拝見したところ、この病院では年間7000人の赤ちゃんを取り上げていると書かれていました。

単純計算で、1日に20人の赤ちゃんを取り上げている訳ですね。

エリサベツさん: 数字を聞くと、改めて数の多さに驚きます!因みに2017年の分娩数は8000人の予定ですよ。

中里: 残業はありますか?実は日本では残業時間が多いことで社会問題になっているのですが。

エリサベツさん: たまにあります。でも上司は残業を強制することはできません。

ですから、勤務後、予定が入っている場合は断ることができますし、残業した場合、その分はきちんと払われます。

中里: 毎日20人の赤ちゃんを取り上げるために、スタッフの数は何人いらっしゃるんでしょうか。

エリサベツさん: ドクター、助産師、ナース含め、全部で約100人です。

中里: 先程、男性スタッフの方を見かけましたが、ドクター以外で男性スタッフの方もいるんですか?

エリサベツさん: もちろんです。

中里: えー。日本では、産科で働く男性ナースは見たことがありません。それに男性は助産師にはなれないんですよ。(注:保健師助産師看護師法3条)

エリサベツさん: (微笑む)ジェンダーの壁ですね。スウェーデンでも60年代まではジェンダーの壁がありました。たとえば、立ち会い出産にしても、60年代はパートナーが立ち会うことはほとんどなかったのですが、70年代になると、男性と女性は対等である、という考え方が出てきて、出産時もパートナーが立ち会うようになりました。仕事をするのに男性、女性とこだわっていては、仕事は回りませんよ。

感想

世界経済フォーラムが発表した2017年「ジェンダーギャップ指数」報告書によると、スウェーデンは世界5位にランクインしています。

国会議員の約44%が女性であることなど、女性の進出が著しいだけでなく、女性の職場に男性が進出していることには驚きました。

エリサベツさんのお話にあった男女平等の考え方が出てきた1970年代といえば、スウェーデンで労働力不足解消のため、女性の労働参加を増やす政策が次々と打ち出され、女性の労働者が増えた時代です。ジェンダーに拘らず、いかにみんなで効率的に仕事を回していくか、を考えた結果なのかもしれません。

注:保健師助産師看護師法3条:「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。


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